あの人は今vol.21 稲山美沙さん

マイナビ卒業生は今、どこで何をしているのかを追う「あの人は今」。今回は稲山美沙さんを取材しました。

稲山さんは2006年にマイナビに入社し、転職情報事業部で営業として活躍した後、就職情報事業部へ異動。2011年に退職後は、株式会社ウェルビーマーケティングジャパンに転職し、各国で駐在生活を経験。加えて、自らの法人での活動も二つ手がけられています。「パラレルキャリア」を地でいく稲山さんのインタビューをお届けします!(取材:羽田啓一郎)

マイナビを卒業後、夢だった海外駐在ができるキャリアを選択

中国営業拠点の現場教育で訪れた蘇州で現地営業マネージャーと。

-ご無沙汰しています!まず、マイナビ時代の5年間のキャリアを教えてください。

新卒で入社後、最初の3年間は転職事業部で営業をしていました。転職情報がちょうど地盤固めをしている時期ですね。その後就職事業本部に異動して、後半の2年間はそこで営業をやっていました。転職も就職も両方経験させていただいたので、社内では色々なネットワークができて楽しく働かせていただきました。

-充実していたようですが、どうして退社されたんですか?

もともと就職活動の時から、どこかの会社に2、3年勤めたら海外で働こうと決めていたんです。幼少期の頃からアルファベットがなぜか好きで海外に漠然とした憧れを抱いていました。その後中学生の時にホームステイを経験したり大学時代にカナダに10ヶ月語学留学していて、海外の良さも経験しつつ、日本の新卒文化って実は日本にしかないんだと気づかされて。それを経験したいと思ってまずは日本の会社で実力をつけようと思ってご縁があったマイナビに入社したんです。人材業界はあらゆる企業を見ることができますしね。

-なるほど、元々海外志向が強かったんですね。

そうですね、今はマイナビもグローバルな活躍フィールドがあると聞いていますが、当時はそんなこともなく。当初3年くらい、と思っていたところ結果的に5年働きましたが、そのあとはウェルビーマーケティングジャパンという会社に転職しました。海外に駐在や出張をしている日本人の医療サポートや危機管理をしている会社です。

-どういうビジネスモデルの会社なんですか?

海外で病気になったり事故起こしたりすると、お金ももちろんですが手続きが大変ですよね。言語の問題や文化習慣も違うので、とても困る方が多いんです。私たちは金銭ではなく人的サポートを提供していて、何か起こったら必要な手続きをこちらで対応させていただきます。そうしたサービスを海外出張や駐在が多い法人様にご提供しています。

-滅茶苦茶ニーズありそうですね。その中で稲山さんは何を?

営業ですね。営業じゃないと海外駐在できないので(笑)。営業としてベトナムのハノイに3年2ヶ月、インドのチェンナイに1年9ヶ月、その間スリランカも兼務して、最後はインドネシアのジャカルタに1年3ヶ月。通算6年、海外にいました。今は帰国して人事部として教育研修を担当しています。

日本の価値を高めるために、自ら事業を立ち上げ

奈良で神社ツアーを行った時の写真。

-なるほど、小さい頃からの夢が叶っているんですね。今はウェルビーマーケティングジャパン以外にも自分でも法人を経営されてると聞きました。

はい、簡単に経緯をお話しすると、インドネシアにいた時に日系企業が東南アジアにどんどん進出していく一方で、2015、16年ぐらいから韓国や中国の勢いをすごく肌で感じるようになったんです。実際、2010年代に入ってからGDPで日本は中国に抜かれましたし、韓国の勢いも凄かった。ただ、実際に現地にいると日本人の考え方や文化はリスペクトされているなとも感じていて。日本がこのまま経済大国じゃなくなっても、世界から尊敬される国であってほしいなという思いがふつふつ湧いてきたんです。そのようなことを感じている頃に、安倍元首相が「人生100年時代」という言葉をおっしゃってて、私も会社員としてではなく、自分自身で何か起こしたいなと思って二つの法人を立ち上げました。

-それぞれどんな事業なんですか?

一つは日本の伝統文化を海外へ届ける事業、もう一つが日本文化や神社に息づく精神性に触れながら、自分自身と向き合うリトリートを企画・運営しています。観光地としてじゃなくて、人の可能性を広げる、成長支援のためのツアーという位置づけですね。神社には正しい参拝方法やそこに宿る精神性みたいなものがあるんです。経営者や志が高い方々がそうしたことを学びながら自分と向き合う時間、いわゆるリトリートを提供しています。

– 3つの仕事をされている、いわゆるパラレルキャリアというやつですね。

そうですね、世の中的には「副業」という言葉もありますが、私自身はパラレルキャリアの方がしっくりきています。何かがメインで何かがサブ、ではなくて私にとっては全てメイン。社員として働いている会社でもやりたいことができているし、私が他の仕事をすることも許してくれています。私が世界や社会に貢献できることをいくつかの組織でやっている、という感覚ですね。

自分を生きることの大切さ

上海での海外研修に講師として登壇。メイン、サブの枠組みなく全て全力で取り組む。

-パラレルキャリア、興味がある人も多いと思いますが実際働いてみてどうですか?

誰しも働いていれば不満や悩みは出てくると思いますが、一社の中だけで悶々とするんじゃなくて、満たされないことは別の場所で満たせばいいって考えられるようになったのが大きいですね。会社への不満が減って、むしろ仕事もうまくいくようになったんですよ、不思議と。

-お聞きしていると、稲山さんは国も仕事もボーダーフリーで自由にキャリアを歩まれているような印象ですね。

そうですね、海外旅行行ったことがある方なら経験あるかもしれませんが、日本人も海外にいる時って日本にいるときよりずっとオープンマインドになるんです。日本にいると、村社会の名残なのか人のことを気にしなければいけない空気があって、それが苦手だったんだと後から気づきました。何かのカテゴリーやボーダーを超えてマルチで動くのが私は好きなのかもしれません。

-今後の目標は?

私が目指しているのは、一人でも多くの方が「自分らしく生きる」きっかけを届けることです。海外で働いた経験や会社員としてのキャリア、そして起業を通して、自分自身も「自分を生きること」の大切さを学んできました。

その想いを、教育、日本文化、そして旅という3つの活動を通して届けていきたいと思っています。その結果として、複数の事業がそれぞれ社会に価値を届けられる存在になっていたら、とても嬉しいですね。

-では最後に、マイナビ時代に学んだこと、今に繋がっていることを教えてください。

私にとってビジネスパーソンの基礎を学ばせていただいた場所ですね。特に営業のやり方を一から学ばせていただいたなと。ウェルビーは商品力が強くてライバルが少ない分野なんですけど、マイナビで鍛えられていたおかげで優秀社員になれました(笑)。

-ありがとうございました!

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