マイナビ卒業生は今、どこで何をしているのかを追う「あの人は今」。今回は兼平竜也さんを取材させていただきました。
兼平さんはマイナビに中途採用で入社し、就職情報事業部の営業として大阪で営業課長や姫路支部長を務めた後、2020年6月末に退職しマイキャリア株式会社を設立しました。現在は若手営業パーソンを主軸とした人材紹介事業を17名の社員とともに運営している兼平さんですが、独立当初はさまざまな苦労をされていたようです。どのように今のような成長を描けたのか、マイナビアルムナイのその後をお届けします!
(取材:羽田啓一郎)
起業のきっかけは「後悔ない人生のために」

ー今日はよろしくお願いします!兼平さんはマイナビには転職で中途入社されたんですよね?
そうですね、新卒ではいわゆるベンチャー企業に入社して懸命に働いていたのですが、自分の人生を犠牲にして会社に尽くしている感覚があって、葛藤の末に転職をしました。でもマイナビに転職したら関わる人たちも変わったし仕事のやりがいも持てるようになりました。おまけに年収も上がって、自分の人生がいい方向に変わったんです。この時の強烈な成功体験が、今の転職エージェントという事業にも繋がっていると思います。
ーマイナビでは充実した日々を過ごされていたんですね。そこからなぜマイナビを退社して独立しようと思われたのですか?
もともと、学生時代から起業については憧れがあって、マイナビで働いていた時も、頑張って役員を目指すか、自分で起業するかの選択肢で考えていました。ただある日、親戚が癌で亡くなったんです。癌が進行していく中で最後の方は人生の後悔の言葉をずっと口にしていて、その時に自分の人生に後悔しないように生きよう、と強烈に思いました。それで、その親戚が亡くなってすぐに退職を決意しました。昇進のお話もいただいていて、この先マイナビの中で出世していく可能性もあったのですが、このままチャレンジしないと後悔するなと思ったんです。
起業したものの、うまくいかない日々・・・

ー壮絶な経験ですね・・・。起業してどのような事業を始められたのですか?
まずやったのは、学生向けのキャリア支援事業です。これまでの自分の得意領域で新卒紹介や企業の新卒採用コンサルティングをやろう、と。私の母校の関西大学近くのオフィスを借りて人材紹介事業を始めたんです。ただ、ちょうどその頃はコロナもあって企業の新規契約がなかなか取れず、約5ヶ月間、売り上げがほとんどありませんでした。法人営業には自信があったつもりでしたが、マイナビの看板のおかげだったのか、と。社会から必要とされていないんだ、と落ち込みましたね・・・。
ー半年近く売上が立たないのはきっと相当苦しい時間ですよね・・・。
そうですね、苦しかったですが、前を向かなければなりません。次に目をつけたのが採用動画です。コロナでオンライン採用が進み、採用動画のニーズは高まっていると思ったので採用動画をきっかけにリードを作ってそこから採用コンサルや人材紹介に繋げようとしました。ただこれもうまくいかなかった。半年で30社の採用動画を作って納品していったのですが、その先にはなかなか進めませんでした。採用動画だけでは食べていけないと感じ、次は中途採用領域の人材紹介業にチャレンジしました。これまでの経験では中途採用領域はやったことがなかったのですがやってみたら楽しかったし、成果にもつながりました。成果が出る前に起業してから1年。この1年間で2回、ピボットしているわけですが、事業が変わること自体には抵抗はありませんでした。起業当時から「すべての人が楽しく働ける社会をつくる」を理念としていたので、ここがブレなければいいだろう、と。
ー転職市場のビジネスは未経験だったんですよね?未経験領域で事業を作るのはすごいですね・・・。
はい、初めてでした。だから独学で学びながら手探りで事業を作っていきました。エージェントといっても幅広で紹介を行うのではなく、注目したのは20代若手の営業パーソンのエージェントです。自分自身が転職してキャリアが前進したので、その時の感覚やユーザ側の気持ちを大切にしていこう、と。若手ビジネスパーソンはやはり大手企業に勤めたいと思っている人が多いので、大手企業の案件獲得に力を入れました。マイナビにも交渉させてもらって、良い人材を紹介することができました。こうしてやっと会社経営の軸となる事業をつくることができたんです。
仲間を増やして、社会に大きなインパクトを

ー複数の事業ピボット、未経験領域でのチャレンジなど、経営者として前進してる感じが素敵です。では最後に、これからの展望を教えてください。
先ほども出てきましたが、当社の理念は「すべての人が楽しく働ける社会を作る」。「社会を作る」ことが目的なので、一人でやっていてもインパクトが小さい。だからメンバーを増やして社会全体に与えるインパクトを大きくしたいなと思っています。人材エージェントという軸となる事業ができてからは定期的に採用をしていて、今は17名の社員がいます。春には新卒社員も3名入社してきます。
ー一気に拡大していますね。兼平さんのマネジメントの極意はありますか?
できないところに目を向けず、一人一人の強みに目を向けるところですかね。もともと僕は人のいいところに目がいくタイプなんです。一人で仕事をするのと、従業員を雇って仕事をするのは全くの別スポーツ。苦労することはありますが、マネジメントはもともと好きなのでみんなで頑張って会社として成長し、理念に沿った新しい事業もチャレンジしたいと思っていますね。


