マイナビ卒業生は今、どこで何をしているのかを追う「あの人は今」。
今回はマイナビに新卒で入社後、32歳の若さで2018年に独立した株式会社ファストプラスの遠藤さんにお話を伺いました。マイナビ在籍中での気づきから起業し、SNSマーケティングを基軸に女性向けリバランス商品も手がける遠藤さん。ぜひご覧ください!
(取材:羽田啓一郎)
リーマン直後の不景気時代に入社したマイナビ生活

ー今日はよろしくお願いします!マイナビ時代のお話を伺いつつ、今どんなことをされているのかを教えてください。
マイナビでは就職情報事業の営業を約6年、その後グローバル事業部に3年半いましたね。僕は2009年入社で、リーマンショックの次の年の入社だったんですよ。当時、採用人数が拡大していたマイナビにとってリーマン直後の僕らの代は採りすぎちゃった感があったと思うんですが(笑)。
ーそんなことありませんよきっと!多分!マイナビ時代を振り返るとどんな思い出がありますか?
そうですね、特に営業時代はビジネスパーソンとしての基礎を叩き込んでいただいたなという感覚があります。僕が新人の時に配属されたのは当時、日本一怖いと思われていた上司の課でした。確かに怖かったんですが、でもそれは愛情を持った指導で、周りのメンバー含め本当に充実した日々を送らせていただきましたね。
ーその後、グローバル事業部に異動となられてますが、海外経験はもともとあったんですか?
顔が外国人っぽいから、とよく言われますが(笑)、僕が就職で営業やっていた時にグローバル企画の提案が得意だったんですよ。担当していたある大手IT企業と仲良くなりまして、その会社がグローバル人材採用を強化していたのでオーストラリアや韓国などいろいろ一緒に回ったんですよね。現地を知ることで僕の営業トークにも説得力が生まれてグローバル企画が得意になって。それでグローバル事業部に異動になったんだと思います。グローバル事業部時代は営業同行を中心に担当していたんですが、日本中飛び回って忙しすぎて記憶がほとんどありません(笑)。
世襲で社長継ぐ気満々で帰ったら社内で孤立・・・

ーそんな活躍をされている中、どうして退職しようと思われたんですか?
仲のいい同期とタイに旅行に行った時に、それぞれの仕事についてじっくり語り合う機会がありまして。その時に自分が好きなことは何かを改めて考えたんですが、人と人を繋いで何かが生まれた時に喜びがあるな、と思ったんです。僕はもともと、社内外含めいろいろな交流を大切にして人と人を繋いでいることがたくさんあったんですね。その頃がちょうどインスタグラムが世の中で認知されている時期で、インスタグラムを見た時にふっと思ったのが「この先、芸能事務所がなくなるのでは」ということでした。そもそも、芸能事務所は日本独特のシステムで海外には事務所ではなく個人で活動していることも多いんです。インスタグラムによって個人が自分で影響力を持って仕事をつくる時代になるかもしれないな、と。そこで、僕の知り合いのフリーランスのモデルがインスタグラムを使えばどんどん仕事が増えるんじゃないかと思って、フリーランスのモデルを集め始めたんです。
ーそれはマイナビ時代からですか?
はい、平日はマイナビで働いて、土日を使ってフリーランスモデルと面談しまくりました。#フリーランスモデル で検索してフリーのモデルさんにインスタでDMしてモデルを集めていました。一方、広告代理店も自分で開拓して、フリーランスモデルの仕事をつないでいたんです。当時はマイナビは副業禁止だったので、知り合いの会社に間に入ってもらって売上はその会社であげてもらって。そうしたらどんどんモデルの仕事が増え始め、インスタのフォロワーもグングン伸びていったんですよ。そのうち片手間でボランティアでやれる業務量じゃなくなってしまい・・・。売り上げを上げてくれていた会社に相談したら、実は僕案件の売上をしっかり残してくれていて、独立して専念するならこのお金を払うよ、と。これくらいの売上金額があるならちょっと本気出して専念してみようかな、と。それで2018年に退社して独立して企業のSNSやブランディング活動支援を行うようになったんです。
自身の経験から、自社プロダクトも開発

ー女性向けのリバランス商品も手掛けていますよね?それはどうして?
amairoという薬膳茶を製造し、販売しています。もともと僕は健康に関心が高いんです。実家は静岡で漁業を営んでいて、僕も静岡にいる頃は体にいいものを食べていたんですが、東京に出てきて不摂生な生活をしていたら体を壊してしまいまして。その時に久々に実家の魚を食べたら体が元気になって、「ああ、食べ物って大切なんだな」と。そしてSNSマーケを通してモデルのネットワークがあったので、そのネットワークを使ってプロモーションするなら女性だろうと。こういう流れで薬膳を使った女性向けのリバランス商品「amairo」を開発したんです。自社でメーカー機能を持つことでプロモーションを依頼するメーカー側の気持ちも理解できますしね。
ーamairoはSNS映えするパッケージが特徴ですよね。カレンダー型のパッケージで1日一つずつ、茶葉を取り出せる。
amairoをリリースする前にモデルを使って大量の女性ユーザのニーズやインサイトを収集したんです。パッケージだけではなく、肝心の茶葉も専門家に監修に入っていただき、品質には徹底的にこだわりました。ANAや神田大明神でも取り扱っていただけるようになり、今企業の福利厚生として社内の給湯器のところに設置いただくような取り組みも始めています。
ーめちゃくちゃ面白い起業ストーリーですね。今後はどのような事業拡大をイメージしているんですか?
いえ、まだまだ自分は勉強不足だなと日々痛感しています。でも、去年の自分より今の自分は圧倒的に成長していると言いきれます。それくらい、日々さまざまなことを学んでいるし、まだまだ足りない。僕の仕事はSNSマーケなので日々勉強しないと昔の人になってしまうんですよね。例えば僕が起業したのはインスタグラムがきっかけでしたが、今はインスタグラムよりTiltok。実際、企業からのTiktok市場の依頼も増えていますし、中にはナショナルクライアントの案件も増えています。日々勉強していかないと、昔の人になってしまいます。だから現時点では僕は会社経営者としてはお子ちゃまだと思っていて社員を増やしてどうこうではなく自分自身が手を動かして成長していきたいです。ある意味、社会人1年目に戻ったような感覚ですね。あと3年は修行して、40歳になった時にちゃんと自分の会社の経営をしていきたいなと思っています。


