マイナビ卒業生は今、どこで何をしているのかを追う「あの人は今」。今回は大塚祐宜さんを取材しました。
大塚さんは2009年にマイナビに入社し、一貫して就職情報事業本部のキャリアサポートのお仕事に従事されてきました。途中、早稲田大学大学院のMBAを取得した後にマイナビを退社。現在は善光総合研究所で介護業界のIT化に取り組んでいらっしゃいます。
ますます深刻になっていく介護業界が抱える大きな二つの課題とは?その最前線で奮闘する大塚さんのインタビューをお届けします!(取材:羽田啓一郎)
マイナビ在籍中にMBAを取得した理由とは?
ー今日はよろしくお願いします!今のお仕事についてもお聞きしたいんですが、その前にマイナビ時代のことを教えてください。MBAを取得されてましたよね?
こちらこそよろしくお願いします。そうですね、僕はマイナビ入社以降ずっとキャリアサポートの仕事をしていました。もともと教職をとっていて教員になることも考えていたくらいだったので、キャリアサポートの仕事は非常にやりがいを感じていました。ただ、自分自身の成長幅のことを考えた時に何か新しいことを学びたいなと思って。それで35歳の時に早稲田大学大学院に入学したんです。
ー仕事しながら大学院でMBAって大変でしたよね?
そうですね(笑)。学生時代と違って自分の意思で自分のお金で始めたので適当に流せず、予習復習含め元をとらなきゃって気持ちでやったので睡眠不足も続きましたし、かなり大変でした。ただここで会計、戦略、マーケティングなど経営に関わることを学びましたし、今でも続く仲間もできました。大変は大変でしたけど、やって良かったと思っています。
ーMBA取得してから何か変化がありましたか?
客観的な視点が身についてマイナビの事業のことも経営の視点で見れるようになりました。結果的に社内の戦略的な会議にも呼ばれるようになって、ポジティブな変化はたくさんありましたね。そしてまた、新しいことにチャレンジしてみたいなという気持ちが大きくなって37歳の時に転職したのです。
介護業界が抱える二つの課題
ーなるほど、今お勤めになられていてる善光総合研究所とは何をする会社なんですか?
はい、善光総合研究所は、一言で言うと介護業界をIT化していく活動をしている企業です。転職しても人やリソースに関わるビジネスがしたくて、その中で戦略ができる仕事を探していました。介護は人手不足が深刻なのですが、ITを使って仕組みや考え方を変えていかないといけません。一応ポジションは営業ですが、まだ社員数30人くらいのスタートアップなので何でも屋です(笑)。
ー介護業界に課題がたくさんあると言うのはなんとなくわかるのですが、どんな課題があるんでしょうか?
大きく分けて二つです。一つは介護業界に限った話ではないですが人口減少に伴う労働力不足。ただこの業界は若者の離職率が60%で、平均年齢50,60という介護事業者も珍しくありません。2040年問題と言われているのですが、この業界は圧倒的に人手が足りなくなります。そして二つ目は高齢化に伴う産業デジタル化の遅れですね。仕事現場ではいまだに紙で処理するし、力仕事も人力で行うものも多い。ITを導入すれば効率化が実現できるのはわかっていても、それを推進できる人材がいない、などの問題があります。
ーそんなに平均年齢高いんですね・・・。これから高齢者の数が増えていく中で介護側の人材が減っていくのって、考えてみればかなりやばそうですね。若手は何で辞めるんですか?
社会的意義やホスピタリティに対する賃金とハードワークのバランスですね。賃金が高ければまだいいんでしょうが残念ながらそうなっていない。介護事業者は収益構造的に高い賃金を払うことができないんですよ。コストカットをするときにオムツや設備をカットすることはできないので、人件費を削ることになる。社会福祉法人は民間企業と違って税金で賄うことが基本となる仕組みですし、内部留保ができない組織体なので離職率が高いなら給与を上げよう、などの対策もできない。結果、若手が辞めて組織の人員構成ピラミッドが崩れていく。そして最新のテクノロジーや若者の感覚がわからない組織になっていき、DXも進まない、という・・・。
ーそこに取り組んでいるのが御社なのですね。どんなソリューションなんですか?
色々やっていますが、メインは介護の業務効率化のためのソフトウェアの販売です。先ほどもお伝えしたとおり、介護は税金で賄っている部分が大きく、申請に関する手続きがたくさんあるのですが、施設内の業務管理を全て紙でやっている法人もまだまだ多いんですよ。そうすると申請にも必要な介護記録などの際の情報を整理するのに膨大な手間暇がかかる。こうした問題を解消するソフトウェアを扱っています。
ーなるほど、大塚さんの考える介護業界の未来像ってありますか?
そうですね、介護の仕事って資格が必要だと思っている方も多いと思うんですが、資格がなくてもできる仕事はたくさんあるんですよ。だから副業などでもいいから、介護産業に関わるような人が増えればいいなと思っています。この業界でもう2年やってきましたが、僕自身は新しいチャレンジを自分のキャリアの中であと何回かトライしたいんです。それがこの介護業界の仕事なのか、それとも違う業界なのかは分かりませんが、色々な可能性をこれからも模索したいですね。
ーありがとうございます!では最後になるんですが、マイナビ時代の経験で今のキャリアに生きてることを教えてください。
正直、めちゃくちゃありますよ。離れてみて思いましたが、マイナビって営業をちゃんとする会社だったんだなって思いました。
ー営業をちゃんとするとは?
いや、企画をちゃんと理解し、お客様が求めているものを掴んで提案する。その後も追いかけてクロージングまできっちりする。数字を作って、数字を追いかけてやり切る。マイナビにいた時は当たり前でしたが、これがやりきれない会社やビジネスパーソンって意外と多いんだなと(笑)。中にいると分かりませんでしたが、思ってたよりいい会社だったんだなとしみじみ思います。
ーマイナビの営業は意外と評価高いですもんね。ありがとうございました!!

