マイナビ卒業生は今、どこで何をしているのかを追う「あの人は今」。今回は神野達郎さんを取材させていただきました。
神野さんは2011年に毎日コミュニケーションズ時代に入社し、中国支社で就職情報事業部の営業としてキャリアをスタートさせました。その後メディカル事業部の事業推進として活躍した後、マイナビ社内の新規事業立案コンテスト「MOVE」でグランプリを獲得。そして2025年に独立をされました。「営業資料作成のプロ」として独立した神野さん。営業資料作成のスキルについても伺ってまいりました!
(取材:羽田啓一郎)
若手の頃から営業資料作成は得意だった!
ー今日はよろしくお願いします!昨年にマイナビを卒業し、営業資料の作成を生業として独立されたんですよね?
こちらこそよろしくお願いします。はい、そうですね。個人事業主として独立して、今年1月には法人化する予定です。
ーユニークな分野での独立だなと思ったんですが、そこに至るまでの経緯を教えてください。
もちろんです。マイナビでの経験、キャリアが今の自分につながっているので。僕は2011年に新卒で入社しました。もともと岡山県出身で広島の大学に通っていたので、マイナビでの配属も中国支社での就職情報営業でした。そこで5,6年やらせてもらっていました。
ー若手営業時代での思い出って何かありますか?
そうですね、広島で営業をしていた1年目にジュニア新人賞を受賞して調子に乗ってた時がありまして(笑)。それで何でもかんでも売れってどうなんだろうと思っていたんです。それで当時の上司に「お客さんが欲しいけど効果がないものと、お客さんは欲しがってないけど効果出るものどっち売りますか?」と雑談の時に聞いたんですよ。そうしたらその上司が「両方売る。ちゃんとお客様の結果も出さないといけないし、営業として売上も上げないといけない」と即答されて。それが何か心に残っていますね。プロ魂ってこういうことなんだなと。
ーいい話ですね。その時から営業資料にはこだわっていたタイプなんですか?
今振り返ればですが、そうですね。もともとパワーポイントは好きだったんですが、事業本部が作っている営業資料が今ほど整っていなくて、正直なところあまり使えるものがなかったんですよ。仕方ないことなんですが、本部の資料は全国向けなので広島ならではの事情や特徴が資料には反映されていない。なのでローカルで調整する必要があったので自分で広島企業向け資料を作っていたんです。そうしたら中国支社のみんなから頼りにされて、先輩方からからも「こういう資料作れない?」と相談があったりして、それが嬉しかったですね。まさか将来、この分野で独立するとは思っていませんでしたが(笑)。
「営業資料作成」で独立するまでの経緯

ーそしてその後、東京に転勤になるんですよね。
そうです、2016年から東京で企画開発のセンター業務を担当するようになりました。その中でも全国の営業が使う営業資料はめちゃくちゃ作っていましたね。この頃から自分の強みとしてパワーポイントや営業資料作成のスキルを意識するようになりました。もっと自分でもこのスキルを伸ばしていきたいと思ってパワーポイントや資料作成のスキルが学べるコミュニティに参加したりもしました。コミュニティで学ぶと同時に、副業として資料作成の案件に関わるようになってマイナビ以外の資料作成の経験も積んでいきました。
ーその後、社内新規事業コンテスト「MOVE」でも優勝されて。
はい、ありがたいことに評価いただいて提案した新規事業の立ち上げをミッションとした新規事業準備の部署に異動しました。その仕事もやりがいを感じて取り組んでいましたが、これまで培った資料作成ノウハウを情報発信していこうと思ってXを1年前から始めたんです。そうしたら投稿がバズり始めて、X経由でも資料作成の仕事が来るようになったり、本の出版もさせていただいたんです。マイナビでの新規事業立ち上げもなんとかローンチまでもっていくことができて、「営業資料作成」フィールドでの仕事も軌道に乗ってきたので、思い切ってチャレンジしてみようかなと思って独立することにしたんです。
営業資料作成のポイントは「お客さんに10人会え!」

ーマイナビでの経験が独立につながっている綺麗なストーリーですね。ではせっかくなので、営業資料作成のポイントを可能な範囲で教えていただきたいんですがよろしいでしょうか?
もちろんです。まず間違えてはいけないのが、デザインやレイアウトが綺麗なだけの営業資料は売れません、ということです。そういう資料は意外と多いんですよ。見た目も大切ですが、それよりも大切なのはお客様に対するベネフィットは何かをしっかりと考えることです。これはマイナビでひたすら地方営業を重ねてきて学んだロジックですね。
ーなるほど。クライアントの営業資料作成って、見た目を綺麗に整えることなのかと思っていましたが、違うんですね。
はい、違いますね。私が承る時はまずはヒアリングから入ります。商材よりもお客さんがどんなことに悩んでいるのかの仮説を立ててそこからストーリーを作っていきます。よくあるイマイチな営業資料の典型例は商品説明してしまっている、カタログのような資料です。商品仕様はもちろんどこかには必要ですが、営業資料として使うならお客様の課題からスタートしなくてはなりません。
ー耳が痛いですね・・・。これを読んでいるアルムナイの皆さんが営業資料を向上するためにはまずは何を意識すれば良いと思いますか?
まずはお客様と10人会って話をしましょうとクライアント様にはいつもお伝えしています。お客様の解像度が高くないと本当の意味で売れる企画書にはなりません。テクニックの話はもちろん別にあるんですが、売れる資料を作るためにはまずはお客様に会うことです。
ーいや、それが本質ですよね。ありがとうございます。では最後に今後の目標やビジョンなど教えていただけますか?
まだこれから独立するところなので、まずはやってみて、ですね。今はクライアント様からの営業資料作成依頼とは別に、スライド生成AI「イルシル」の顧問をやらせていただいています。また、AIや資料作成に関する研修を行うことも多いです。このスタイルでどこまでやれるかですが、個人で受けているとキャパシティの上限がいつか来るので、ビジネスパートナー拡大も模索していきたいですね。キャパオーバーになると新しいことができなくなる、というのもマイナビ時代に学んだので。


