マイナビ卒業生は今、どこで何をしているのかを追う「あの人は今」。今回はマイナビ時代の同僚同士で起業した、株式会社十三夜の赤澤可奈さんと山下涼介さんを取材させていただきました。
赤澤さんと山下さんはマイナビの就職情報事業本部で制作の仕事で同じ部で働いた元同僚。その後別の会社を経て2025年2月に共同創業者として二人で独立をしています。マイナビ時代がきっかけとなったお二人のストーリーをぜひご覧ください!
(取材:羽田啓一郎)
マイナビから成長路線のベンチャーへ
ー今日はよろしくお願いします!まずマイナビ時代のお話を簡単に教えてください。ではあいうえお順で赤澤さんから。
赤澤:よろしくお願いします。私はマイナビの前に2社経験していまして、制作の仕事がしたいと思って2012年にマイナビの就職情報事業本部の制作職として転職しました。途中、夫の仕事の都合で渡米して休職し、復職した後に山下さんの部下として総合企画運営部に配属されました。山下さんと一緒に仕事をしたのはこの時が初めてです。
山下:私はもともとアパレル商社で営業をやっていて、2007年にマイナビに転職をしました。マイナビでは就職情報の営業を6年くらい経験した後、制作に異動しています。
ーマイナビの後、お二人で別の会社に転職されていますよね?
山下:そうですね、私の友人にSNSマーケティングのベンチャー企業の社長がいて。その会社が今後上場を目指すにあたって、ミドルマネジメントができる人材が欲しいから来ないか、と誘ってくれたんです。マイナビはその頃一気に大きくなり始めていた時期だったんですが、自分自身のキャリアを考えた時に、営業とクリエイティブの仕事をしてきたから、そこにマーケティングのスキルがついたらいいな、と思ってその誘いに乗ることにしました。実は、辞める時に赤澤を誘っているんです。群を抜いて優秀だったのと、仕事の感覚がとても似ていて楽しく仕事ができるなと感じていたので。
赤澤:山下さんに誘ってもらったのは純粋に光栄でした。マイナビに不満があったわけでもマーケティングがやりたかったわけでもなかったのですが、山下さんが誘ってくれるなら考えてみようかな、と。もともと、将来的にはフリーランスとして働くイメージも持っていたので、その前にもう1社、ベンチャーを経験するのもいいかなと思っていました。
価値観は同じでも持っている手札が全く異なる二人
ーその会社でもお二人は同じ仕事をしていたのですか?
山下:そうですね。私が立ち上げた新規事業の部署を二人で運営し、組織を大きくしていきました。会社は上場を目指していたので数字の積み上げや内部統制などがシビアに見られる時期。売上計画はもちろんですが、将来的なビジョンなど、マイナビ時代以上に赤澤と議論する時間が増えていって、二人とも仕事で大事にしたいことや目指す方向性がかなり近いことを感じていました。
赤澤:上場までは本当に大変でした。無事に2024年に上場して一息ついた時に、「そろそろですね」とどちらから言うでもなく二人で独立することになったんです。自分たちがやりたいことを100%やろう、と。
ーマイナビ時代からすごく強い信頼を感じますが、お二人ってそれぞれをどのように捉えていらっしゃるんですか?面と向かっては言いづらいかもしれませんが・・・。
山下:二人とも企画や制作の仕事が好き、というのは共通しているんですが、持っている武器が全然違うんです。特に赤澤はマイナビ時代から他の人が持っていない圧倒的な強みを持っていて。クライアントの本質的な課題を掴むことに関しては、部内で最も長けていました。また、どの外部パートナーと組めばその課題を解決できるかを見極める力もあり、いつも的確なアウトプットを出すんです。当時私が部員に案件を割り振っていたのですが、赤澤だけはどの案件を割り振るか迷わなかったですね。そしてその強みは、マイナビを退職した後に一層磨かれた印象です。
赤澤:山下さんは私が持っていないコミュニケーションスキルをもっている方です。マイナビ時代に一緒に仕事をし始めた時、いろいろと状況が入り組んでクライアントとトラブルが起きてしまったんですが、山下さんに相談したらその案件を見事に捌いてくれて。正直驚きました。
価値観は一緒でもお互いに得意なこと、持っている手札が全く違う。仕事で補完し合えることはもちろんですが、何より気持ちの面でも心強いです。
「株式会社十三夜」の意味、目指している世界観は?

ー滅茶苦茶理想的な関係性ですね・・!独立して目指すものが一緒、とおっしゃってましたが、何を目指されているんでしょう?
山下:今は企業のマーケティング支援やHR領域のお仕事を中心にお受けしています。市場にインパクトに与えるために数字を上げていく仕事ももちろん大切なのですが、一方で手触り感のある案件を自分たちで手を動かしながら作っていきたい想いがあります。
数字ではなく、自分たちが「いいな」と思えるものを作っていく。市場を変える、みたいなことではないかもしれないけれど、半径5mにいる人たちをみんな幸せにしていく。そんな仕事を追求したいんです。
赤澤:社名も株式会社十三夜というのですが、十三夜というのは月が少し欠けている状態。欠けていても美しいものは美しい。そうした対象が持つ本来の魅力を大切に、フルムーンを目指していこう、という意味を込めて名づけました。
山下:仕事においても、こうした価値観を大切にしてしっかりと向き合っていきたい。テクニカルな話じゃなくて、本質的な部分に触れながら成果を出していく。その思想を貫けるのは独立しか思いつかなかったんです。
ーありがとうございます!まだ独立して数ヶ月ですがいかがですか?
赤澤:おかげさまでご相談は多くいただいていて、一年目は無事に乗り越えられそうです。マイナビとのお付き合いも続いていて、先日発表された第46回日本BtoB広告賞では入社案内の部で金賞も受賞しました。外からこうしてマイナビに貢献できるのはとても嬉しく、退職後に得た知見も含めて今後も様々な還元ができればと思っています。
山下:現在は二人で役割が分かれているわけではなく、それぞれが案件をとって、自分で担当して動かしているのですが、せっかく独立したので、事業のあり方は柔軟にとらえています。今後は自分たちでサービスやブランドを立ち上げることもあるかもしれませんね。組織のあり方も然りです。二人だけでやっていくことは考えていないのですが、規模拡大が目的でもありません。十三夜らしさを失わずに、身の丈にあった成長をしていきたいです。
ーありがとうございました!お二人の活躍、期待しています!
お仕事のご依頼は山下さん(ryosuke.yamashita@13ya.co.jp)へ!


