あの人は今 vol.14 尾坂亮さん

マイナビ卒業生は今、どこで何をしているのかを追う「あの人は今」。今回は尾坂亮さんを取材させていただきました。

尾坂さんは鳥取県出身。2006年にマイナビに入社し、人事採用研修課に配属。主に新卒採用活動を担当されていたので、アルムナイの皆さんもお世話になった方もいるかもしれません。

現在は仲間と共に「マグロマート」などの飲食店を複数店舗経営している尾坂さんですが、飲食の経験はなかったそうです。仲間とやりたい仕事を作っていく尾坂さんのインタビュー、ぜひご覧ください!

(取材:羽田啓一郎)

マイナビ卒業後、飲食の道へ!

中野で展開するトトト

ー今日はよろしくお願いします!マイナビアルムナイはさまざまな業界にその後進んでいますが、飲食店経営は珍しいと思うのですが、どうして飲食店を始められたんですか?

よろしくお願いします!僕は学生時代から飲食店のアルバイトをやっていたのですがそれが楽しくてハマってまして、いつかお店はやりたいなとは思っていたんです。それでお店を出すなら、仲間や友達がたくさんきてくれそうな20代がいいのかなと思っていて、大学時代の仲間と「やるか!」というタイミングがちょうどあったのが27歳の時でした。マイナビのことは大好きで辞めたいわけじゃなかったんですが、タイミング的にここしかないなと思って、退職を決意したんです。

ー飲食をやりたいという思いの源泉はどこにあるんですか?

学生時代の飲食アルバイトも横浜のダイニングバーだったんですが、いろいろな人がお店に来るんです。周囲のお店とも仲良くなるし、店を中心に人や街とのご縁を感じられるんですよね。僕もお酒好きですし、酔っ払ったらみんな同じだな、みたいな感覚が好きで。

ーマイナビがちょうど伸び始めた時期にご退職されてると思うのですが、飲食ビジネスや料理などは自信があったんですか?

大学では建築を勉強していたので料理は全然です(笑)。だからマイナビを退職してまず始めたのは飲食店のアルバイトです。飲食店の感覚を思い出さないといけないなと思ってアルバイトをしながらよい物件を探していました。それで最初は持ち出しの自己資金で中野に10坪くらいの0番酒場というバーをオープンしました。

ーおお、最初はバーだったんですね!

そうですね、夜から朝までやってるバーを開業して、お客さんと一緒に飲んで楽しかったんですが、常連だけの店になってしまって、経営的にはきつかったですね・・・。それである時によく飲みに行っていた渋谷のお店が骨付きマグロを出してくれて、これは珍しいなと。その飲み屋に仕入れ先の三崎のマグロ家を紹介してもらって伺ったんですよ。そしたらマグロには実はいろいろな部位があって面白くて、マグロの専門店は珍しいんじゃないかなと思って、マグロマートというマグロ専門の居酒屋を出したんです。

中野のマグロ専門居酒屋、マグロマート、成功の鍵

マグロマートは全マイナビアルムナイは是非一度行っていただきたい!

ー有名な超人気店、マグロマート誕生ですね!僕も何度か行ったことありますが、今では予約困難な大人気店だと思います。ブレイクスルーのきっかけは?

思いつくことを地道にコツコツやってきただけですが、タイミングもありました。当時、普通の飲食店じゃなくて何らかのコンセプトを持った尖った業態が出始めている時期だったんです。本当にたまたまですが、その先駆けだったのかなと。あと、マグロというと高級なイメージを持たれますが、うちは赤身やトロ以外の大手が使いづらい部位を面白がって使っていたので、逆に特徴あるメニューをコストを抑えて提供することができたのもお客様に喜んでもらえたことの一つだと思います。

ーマグロってそんなにすぐ仕入れられるものなんですか?

もちろんそんなに簡単ではないです。最初は何もわかってない素人だったので相手にもされませんでした。築地に何度も通い少しずつ信頼関係を構築して、質がよいマグロや面白い部位を仕入れることができるようになったんです。あと、当時ちょうどmixiからfacebookにブームが移行している時だったんですが、その波もタイミングよく重なりましたね。例えば、たまたま見つけたマグロの被り物を店に置いていたら、facebookのチェックイン機能を使ってその被り物をかぶって写真を撮ってアップしてくれる方が多かったんです。そんな一つ一つの口コミがキッカケになってテレビに取り上げられたりして、2年位経ってからようやく軌道に乗り始めました。今ではしっかり組織もできて、スタッフたちが切り盛りしてくれています。

ーその後は他のお店も手がけられていると聞きました。

中野にトトト、東中野に東灯というピザ屋を営んでいます。東京での飲食は全て友達とやっているのですが、僕個人は今、地元である鳥取でジューススタンドめじろというジュース屋に挑戦しています。

飲食店ビジネス経営のポイント

鳥取駅前で営む、ジューススタンドめじろ

ージュース屋?

僕の実家は鳥取駅のすぐ前で文房具屋をやっているんです。ずいぶん長いこと営業しているんですが、少子化などの時代の変遷もあって正直なかなか苦しい経営状態でした。店も街も、このまま廃れてしまうのは寂しいなと思って、僕が何かできないかと考えた時に、飲食をきっかけにお客様が文房具屋に立ち寄って、気軽に商品を見てもらえるようなお店を作れないかなと。それでお店の半分をリノベーションしてジュース屋にしたんです。今は鳥取と東京の2拠点生活を送っています。面白い仕掛けやリスクヘッジを考えると、今は海外にも興味があります。ベトナムのホーチミンとか面白そうだなと思って少しずつ準備してますね。

ーさまざまなお店を手掛けられていてすごいなと思うのですが、飲食店経営のポイントは何だと思いますか?

そうですね、個人的に思うのは、なんだかんだいって身の程に合わない店構えを最初にしてしまわないことじゃないかなと思います。飲食店ビジネスは初期投資にお金がかかるわけですが、初期投資を頑張りすぎると結構なペースでお金を返さなければいけない。最初からうまくいくことの方が少ない中で、毎月の返済額が大きいと厳しくなります。ちゃんと回るようになるまで耐えながら改善改良を日々していく。力尽きない体力、バランスが大切だなと思っています。僕らは最初の一店舗目は銀行からお金を借りず自己資金だけでやっていたので売り上げは少額でも耐えることができた。振り返ってみれば、そこが大切でしたね。

ー尾坂さんはオーナーという立場なんですか?

いやいや、全然お店に立ってますよ。朝9時に起きて10時にはお店に行って、店じまいの25時まで料理もホールも全部自分も関わります。人に全部任せるとうまくいかなくなるんじゃないかと思っているし、なんだかんだお店の現場が好きですからね。10年後20年後どこで何してるかは全くわかりませんが、時代も変われば社員も歳を重ねていく中で、それでも一緒に楽しく挑戦している会社でありたいですね。

ーいろいろなお話、ありがとうございました!今度また食べに行きます!

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