あの人は今vol10:小山 佐知子さん

マイナビ卒業生は今、どこで何をしているのかを追う「あの人は今」。今回は小山佐知子さんを取材させていただきました。

小山さんは2004年にマイナビに入社し、教育広報事業部で活躍しました。2011年に退社し複数の企業、フリーランスで活躍した後、現在はサツドラホールディングス株式会社で北海道の地域経済活性化をテーマとした新規事業に取り組んでいます。

小山さんの退職時の悩みやその後のキャリアのピボット、そして北海道が抱える課題までをお届けします!

(取材:羽田啓一郎)

マイナビを退職し、フリーランスになったわけ

ー今日はよろしくお願いします。マイナビ時代は教育広報事業部で活躍されていたんですよね?

こちらこそよろしくお願いします。はい、私は教育広報事業部で学校向けの営業や制作のお仕事をさせていただいていました。当時、私は事業部にとって久々の新卒配属だったらしく先輩達に可愛がってもらったのを覚えています。マイナビでは課長職まで経験させていただいたのですが、30歳になったタイミングでいろいろ考えて退職をしてフリーランスとして独立しました。

ー差し支えない範囲で、どのようなことを考えて独立されたのですか?

いろいろなところでお話ししている内容なので構いませんよ(笑)。簡単にいうと、不妊治療と仕事の両立です。わたしはもともとキャリア教育やキャリア開発に関わりたくてマイナビに入社をしました。教育広報のお仕事も楽しかったのですが、30歳になったとき「もっと違った形で自分を試してみたい」と思いました。不妊治療と仕事の両立が難しくなっていたこともあって退職を決意し、フリーランスとして独立をしたんです。ただ、治療のこともあって仕事はかなりセーブせざるを得ない状況で。仕事への自信もやる気もあったので、この期間は結構辛かったですね・・・。あ、でもこの期間にもマイナビの就職情報事業部から企業取材のライターのお仕事などをいただいてありがたかったです。

ー当時はまだマイナビも組織として未整備なところもあったでしょうし、不妊治療と仕事の両立は大変だったでしょうね・・・。

不妊治療の甲斐もあって、4年かかりましたがおかげさまでこどもを授かることができました。ただ、他の女性が経験しないですむことに時間をとられているという感覚もありました。女性のキャリアって本当に難しいなと。そこから民間企業に転職をしたりもしたのですが、「自分にできることはなんだろう」と考えた結果、不妊治療や育児と仕事の両立をテーマに研修講師として独立をしたんです。この時はちゃんと屋号もとって、企業向けの研修やセミナーを開催していました。いろいろ辛い時期もありましたが、ようやく自分のキャリアを前に進めることができたなと感じていました。

北海道の地域課題解決のために

ー現在はまた民間企業で働いているんですよね?その経緯を教えてください。

ありがとうございます。北海道出身の方はご存知かもしれませんが、北海道大手のドラッグストアチェーン、サツドラホールディングスという会社でフルコミットで働いています。なぜドラッグストア?と思われるかもしれませんが、私がやっているのは北海道と日本を繋ぐ新規事業で、天王洲アイルに2024年5月にオープンしたリージョナルインキュベーションセンター「EZOHUB TOKYO」の運営です。現在、拠点の責任者としてコワーキングスペースの運営をはじめ、さまざまなプロジェクト、コミュニティ創出に携わっています。

ー北海道?

女性キャリア以外に私の持っている圧倒的なタグが「北海道」なんです。私、北海道生まれで大学は京都に進学し、就職してからは東京なんですが、実家に帰るたびに北海道の地域課題を考えさせられるんです。少子高齢化は北海道だけの問題ではなく日本全体の課題ですが、このままだと2050年には北海道の市区町村の65%は消滅すると言われているんです。そして北海道はジェンダーギャップ指数が国内ワースト2位。私がやっていた女性のキャリア支援サービスは東京だとレッドオーシャン状態ですが、北海道だとまだまだ私も活躍の余地があるんじゃないかなとも思っていて…。去年くらいから、積極的に北海道の自治体や企業とのコネクションをつくり始めていて、サツドラともそんな中で出会いました。

ー北海道の地域課題解決をサツドラがやっている、ということですか?

なんでドラッグストアが?と思いますよね(笑)。この事業は極めて公共性が高いものなので、国の役人の方からも「本来我々がやるべきことを…!」と言っていただいているくらいで(笑)。

サツドラはドラッグストアー事業を50年営んできていて、道内に200店存在しています。ずっと北海道と向き合ってきた中で人口減やコミュニティ減をリアルに感じとってきました。この深刻な課題をなんとか解決しつつ、逆にビジネスチャンスとしても好機だと捉え、北海道の地域課題解決のためにEZOHUB という施設を設立したのです。東京への進出は今年の春なのですが、このタイミングで私もプロジェクトに出会うことができて、「これだ!」と思って参画を決意しました。自分でやっていた事業も継続していますが、登壇の回数などはかなりおさえて、基本的にこの事業にコミットしています。

EZO HUB事業に自分のキャリアを賭けていく

ーEZOHUBはどんな施設なんですか?

北海道の地域課題を解決をする拠点です。道内の自治体やスタートアップと東京の大手企業・スタートアップを結ぶことで共創を促し、新しい事業を創出するのがEZOHUB TOKYOの役目。

北海道は市区町村一個一個が小さくて点在していて、よいものを持っていても自治体単体だとどうしても産業に発展させづらいという課題があります。そこを、北海道内外にネットワークを持つサツドラがHUBとなってお手伝いをします。たとえば、いまやっているプロジェクトだと、ニセコ町の近くの町に対する、富裕層インバウンド向けのプライベートヘリポート設置のご案内。パウダースノーがあるのにさびれてしまう市民スキー場の新たな活用方法を東京のベンチャー企業と模索しています。

ーめちゃくちゃ面白そうですね。日本の地域活性化は北海道だけの問題ではないと思いますが、こういう取り組みって他の県もやっているものなんですか?

いや、私の知る限りないですね。だから他の県の方も視察にお見えになることもありますよ。地域活性化に限らず、こういう新しい取り組みって、アイデア自体はあっても言い出しっぺと強いコネクターがいないとなかなか動きません。そこを強力にリードしていくのが私たちなんです。私個人としてもこれまでの経験がつながってきた実感がありますし、このEZOHUB事業の行末に自分のキャリアを賭けています。アルムナイの皆さんも、ぜひEZO HUBにお越しください!

ーこれからが楽しみですね!ありがとうございました!

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